スペイン成長率、22・23年予想を下方修正　物価高などで＝中銀

［マドリード　５日　ロイター］ - スペイン中央銀行は５日、今年と来年の経済成長率を下方修正した。ロシアのウクライナ侵攻によるインフレ加速の影響を理由に挙げ、第１・四半期に景気回復ペースが既に鈍化していると指摘した。

今年のインフレ率は７．５％に拡大する見通し。

中銀は今年の国内総生産（ＧＤＰ）伸び率予想を４．５％と昨年１２月に示した５．４％から下方修正、来年の予想も２．９％と前回の３．９％から下方修正した。

中銀はリポートで、「ウクライナでの紛争と対ロ経済制裁は、今後数四半期の成長見通しに深刻な影響を及ぼすとみられる」と分析。スペインが新型コロナウイルス禍前の生産水準になるのは２０２３年第３・四半期以降との予想を示した。

昨年の経済成長率は５．１％で、２０年はコロナ禍で過去最大の落ち込みとなるマイナス１０．８％だった。