- 2022/04/27 掲載
前場の日経平均は急反落、米ナスダック安嫌気 中盤から下げ渋り
26日の米国株式市場は、ナスダック総合が下げを主導し大幅安で取引を終了。世界経済の成長鈍化や米連邦準備理事会(FRB)が一段と積極的になるとの懸念が重しとなった。四半期決算は今のところ予想を上回っているものの、中国での新型コロナウイルス流行を受けたロックダウン(都市封鎖)や主要中央銀行による積極的なインフレ対応への転換が影を落としている。
日本株、米国株安が嫌気されたほか、引き続き中国経済の先行きに対して不安感が強いことで、大幅安で始まった。その後2万6000円に近づくと値ごろ感が働き、前場中盤からは押し目買いで下げ渋った。「好決算を発表した銘柄が下支えしているなど、全面安にはなっていない」(雨宮総研・代表の雨宮京子氏)という。
ただ、投資家の恐怖感を示すVIX指数が、世界的に株価が3月安値を形成して以来の水準に達しており「不安心理の急速な悪化を示している」(野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏)との声も聞かれる。
TOPIXは1.34%安で午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆4078億6500万円。東証33業種では、証券業、精密機器、サービス業などの値下がりが目立ち、値上がりは海運業など5業種にとどまっている。
個別では、東京エレクトロン、ファナック、ソフトバンクグループなどが軟調に推移した一方、三越伊勢丹ホールディングス、アサヒグループホールディングスなどが上昇した。
プライム市場の騰落数は、値上がり212銘柄(11%)に対し、値下がりが1579銘柄(85%)、変わらずが47銘柄(2%)だった。
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