- 2022/04/28 掲載
デンソーの今期、営業利益予想64.1%増 車両生産増加や部品拡販で
今期営業利益のアナリスト22人による事前の市場予想(IBESのコンセンサス予想)は5424億円で、会社予想は市場予想を上回る。
今期の売上高に相当する売上収益は15.1%増の6兆3500億円、純利益は64.5%増の4340億円をそれぞれ見込んでいる。
今期の前提為替レートは1ドル=115.0円(前期は112.4円)、1ユーロ=130.0円(同130.6円)、1中国元=18.1円(同17.5円)。
松井靖取締役は会見で、自社では半導体不足に伴う「遅延はなく部品納入している」とした上で、半導体需給の逼迫は「ここ1年くらいは続くのではないか」との見通しを示した。ただ、半導体メーカー各社が生産能力を増強するなど「続々と援軍は届いている状況。早期に解決する可能性はゼロではないのでは」とも述べた。
松井取締役はまた、原材料高の影響について、今期は「1500億円くらいのネガティブなインパクトになる」と説明。部材の使用量を減らすなど自助努力を図るが、「極限まで対応した上で、それでも影響が出てしまう部分はサプライチェーン(供給網)の中で少し相談させていただことをしていかないと苦しい」と語った。
同時に発表した22年3月期(前期)連結決算では、営業利益が前の年に比べて約2.2倍の3411億円、売上収益が11.7%増の5兆5155億円、純利益は2.1倍の2639億円だった。
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