- 2022/04/28 掲載
ツイッター株、買収合意も振るわず マスク氏の心変わり警戒
マスク氏は自己資金で210億ドルを投じるとしているが、市場参加者は同氏が現金確保に難儀する可能性や、テスラ株売却による資金捻出を断念するリスクに警戒している。
マスク氏は過去にも決定を撤回したことがあり、今月もツイッター取締役の就任を土壇場で辞退している。
また、ツイッター買収計画を破棄した場合の違約金は10億ドルで、フォーブス誌が試算する同氏の資産総額2400億ドルのほんの一部でしかない。
ケルナー・キャピタルの合併裁定取引担当ポートフォリオマネジャー、クリス・パルツ氏は「買収完了には、今後6カ月間で数多くの重大リスクを伴う」と指摘した。
マスク氏の代理人にコメントを求めたが、回答はない。
ツイッター株の27日の終値は2.09%安の48.64ドルで、買収価格の54.20ドルを大きく下回っており、ロイターの算出では買収実現の確率を62%とする水準。独占禁止法に照らして当局が厳しく審査する可能性は低いことを踏まえると、この確率は買収の実現性が相対的に低いことを示すと投資家は指摘する。
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