- 2022/05/04 掲載
カナダ、堅調な需要放任ならインフレ加速の恐れ=中銀上級副総裁
ロジャース上級副総裁は「カナダ経済が過熱し始めた今、需要が供給を大幅に上回ることを放任することはできない。放任すればインフラが一段と進む恐れがある」と指摘。カナダ銀行は先月、政策金利である翌日物金利の誘導目標を50ベーシスポイント(bp)引き上げ1.0%にしたが、ロジャース上級副総裁は政策金利はなお低水準で、追加利上げする必要があると改めて主張した。
「政策金利の引き上げは支出を抑えインフレを抑制するのに役立つ」とし、カナダ中銀は「インフレを目標値に戻すことにコミットしている」と語った。
また、世界のサプライチェーン(供給網)のボトルネックとコモディティー価格の高騰がカナダのインフレ率を「7%近く」に押し上げている主因と分析。さらに国内の消費が活発化し、設備投資と輸出が回復しているほか、失業率は過去最低水準で雇用主は労働者の確保に奮闘せざるを得ない状況となっており、賃金インフレにつながる可能性が高いとした。
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