- 2022/05/05 掲載
米貿易赤字、3月は22.3%増の1098億ドル 過去最大
貿易は第1・四半期の経済成長の重しとなっており、企業が輸入品で在庫を補充する中、貿易が当面、成長の足かせとなる可能性が確認された。
貿易は7四半期連続でGDPを押し下げている。モノ(財)とサービスの輸入は10.3%増の3515億ドルとなり、5.6%増の2417億ドルだった輸出を上回った。
米政府は先週、記録的な貿易赤字が22年第1・四半期の国内総生産(GDP)を3.20%ポイント押し下げたと発表していた。21年第4・四半期に年率換算で前期比6.9%増と好調だったGDPは、22年第1・四半期で1.4%減った。
FWDBONDS(ニューヨーク)のチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「輸入品に対する旺盛な需要が存在していることを踏まえると、米国は供給面よりも需要面での問題に直面している可能性がある」と指摘。「消費者と企業の買い意欲は衰えていないため、強い需要を背景に物価上昇は続く」とし、「輸入需要が過去最高を更新し続ける限り、連邦準備理事会(FRB)は利上げを継続する必要がある」と述べた。
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