- 2022/05/06 掲載
日経平均は反発、円安や米株先物の持ち直しが支援
日経平均は安く寄り付いた後に下げ幅を広げ、一時275円24銭安の2万6543円29銭まで下落した。米連邦準備理事会(FRB)は4日に0.50%ポイントの利上げを決定したが、インフレ抑制には十分ではないとの警戒感もくすぶっている。前日の米市場で米長期金利が上昇し、ハイテク株比率の高い米ナスダック総合が下落する中、半導体関連などハイテク株や高PER(株価収益率)株を中心に売りが先行した。
売り一巡後は徐々に持ち直し、プラスに転換。為替の円安が輸出関連株の支えとなったほか、米株先物が下げ幅を縮めるのに歩調を合わせる形で、買い戻された。米原油先物が上昇基調にある中、鉱業などのエネルギー関連が買われたほか、銀行など金融株もしっかりだった。半導体関連も、徐々にプラスに持ち直す銘柄が目立った。好決算銘柄は、引き続き物色された。
もっとも、大型連休の谷間の上、4月米雇用統計の発表を今晩に控え、手がけにくさも意識された。後場には、米株先物の持ち直しが一服し、日経平均も伸び悩んだ。
市場の最大の関心事項は、引き続き米金融引き締めのペースとされ、「きょうの米雇用統計と来週の米消費者物価指数(CPI)の重要度が高まってきている。発表後の米市場の動向次第では、日本株も振らされるリスクがある」(国内証券)と警戒する声が聞かれた。
TOPIXは0.93%高の1915.91ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は3兆4359億1800万円だった。東証33業種では、値上がりは鉱業や電気・ガス業、石油・石炭製品など29業種で、値下がりはサービス業や情報・通信業、その他製品など4業種だった。
個別では、東京電力ホールディングスやコマツが大幅高となったほか、INPEX、トヨタ自動車もしっかり。一方、ソフトバンクグループリクルートホールディングスは軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1279銘柄(69%)、値下がりは510銘柄(27%)、変わらずは49銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 27003.56 +185.03 26784.29 26,543.29─2
7,072.59
TOPIX 1915.91 +17.56 1902.40 1,890.32─1,
919.61
東証出来高(万株) 149856 東証売買代金(億円) 34359.18
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