- 2022/05/07 掲載
FRB、急激な利上げ不可避 リセッションの恐れ=元幹部2人
今年1月にFRB副議長を辞任し、現在はコロンビア大学経済学教授を務めるクラリダ氏は6日、スタンフォード大学フーバー研究所で開かれた会議で、FRBは政策金利を「制約的な領域」まで引き上げ、経済成長を鈍化させるとともにインフレを抑制する必要があると指摘。インフレ率を目標の2%に回帰させるためには、「少なくとも」3.5%までの利上げが必要と述べた。
一方、昨年12月にFRB理事を退任し、現在は共同設立した投資会社を運営するクオールズ氏は「バンキング・ウィズ・インタレスト」ポッドキャストで、FRBは昨年9月に利上げに着手した方が良かったと言及。バイデン大統領がパウエルFRB議長の2期目再任の発表を昨年11月まで遅らせたことが利上げ開始が遅れた一因との見方を示した。
その上で、インフレ圧力が強く、失業率が低く、需要が供給を大幅に上回っている今、急速に利上げを行えば「リセッションに陥る可能性が高い」と警鐘を鳴らした。
もっともクラリダ氏もクオールズ氏もFRB退任前に急激な利上げを求めたことはない。両氏はトランプ前大統領が指名していた。
関連コンテンツ
PR
PR
PR