- 2022/05/07 掲載
米4月雇用42.8万人増、予想上回る 失業率3.6%で横ばい
[ワシントン 6日 ロイター] - 米労働省が6日発表した4月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比42万8000人増加した。市場予想(39万1000人増)を上回る堅調な伸びとなった。第1・四半期の国内総生産(GDP)は縮小したものの、米経済のファンダメンタルズが依然堅調である可能性が示された。
3月分は42万8000人増と、従来発表の43万1000人増から小幅下方改定された。
雇用増が40万人を超えるのは12カ月連続。製造業のほか、レジャー・接客でも雇用が増加した。賃金上昇ペースは鈍化したものの、求人件数が過去最高水準で推移する中、賃金上昇圧力は高まり続けるとみられている。
4月の失業率は3.6%と、前月から横ばいだった。
時間当たり平均賃金は前月比0.3%上昇と、伸びは前月の0.5%から鈍化。前年同月比では5.5%上昇。前月は5.6%伸びていた。
業種別の雇用者数は、レジャー・接客が7万8000人増と、全体の伸びを主導。レストラン・バーの雇用が4万4000人増加したことで押し上げられた。
製造は5万5000人増。運輸・倉庫は5万2000人増加し、パンデミック(世界的大流行)前の2020年2月の水準を67万4000人上回った。専門職・企業サービスも増加し、パンデミック前の水準を73万8000人上回った。
4月は約36万3000人が労働市場から撤退。労働参加率は62.2%と、2年ぶりの高水準だった前月の62.4%から低下した。
3月末時点の求人数は1150万人。求人数と求職者数のギャップは労働人口の3.4%と、前月末の3.1%から上昇し、過去最高を記録した。
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