- 2022/05/09 掲載
独財務相、賃金・物価上昇スパイラルを警戒 労使交渉をけん制
[ベルリン 9日 ロイター] - ドイツのリントナー財務相は9日、賃金上昇はインフレを一段と加速させる可能性があるとし、労使の賃金交渉関係者にはそれを防ぐ責任があると述べた。
労働組合の中央組織によると、今年は約1000万人分の賃金交渉が予定されている。4月のインフレ率は約40年ぶりの高水準だったが、労使交渉の結果が物価をさらに押し上げる可能性がある。
リントナー氏はロイターに「賃金と物価の(上昇)スパイラルのリスクは現実のものだ。今年、一時金がその一因になる兆しがすでに出ている」と述べた。
政府は実質所得へのインフレ圧力を緩和しなければならないとも述べ、電力価格などの高騰を受け3月に合意した支援策は、まさしくそれを狙った措置だと説明した。
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