- 2022/05/10 掲載
米国株式市場=S&P4000割れ、21年3月以来 グロース株に売り
[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米国株式市場は大幅安で取引を終えた。指標となる米10年債利回りが3年半ぶりの高水準に達し、金利見通しに対する懸念が高まる中、大型グロース株が売られた。
S&P総合500種は2021年3月以降初めて終値で4000ポイントを割り込んだ。ナスダック総合は4%超値下がりし、20年11月以来の安値で引けた。
アップルが3.3%下落し、ナスダックとS&Pを押し下げた。
投資家は、米連邦準備理事会(FRB)がインフレを抑制するためにどれだけ積極的に行動する必要があるのかを懸念している。FRBは先週、50ベーシスポイント(bp)の利上げを実施した。
インベスコのチーフ・グローバル市場ストラテジスト、クリスティナ・フーパー氏は「市場では金融政策環境の正常化が始まったことを消化する動きが見られている」と指摘。
「とりわけ、高インフレやロシアのウクライナ侵攻、新型コロナウイルスに関連したサプライチェーンの混乱など複雑な要因があるため、(金利を)より積極的に動かすと景気後退の懸念が高まる」と述べた。
投資家は新型コロナ感染拡大による中国の景気減速にも懸念を示している。
バリュエーションが将来のキャッシュフローに左右されやすいテクノロジー株やグロース株がこのところ売り込まれている。
S&P主要セクターではこの日、小幅に上昇した主要消費財を除いて全てが下落。エネルギー株は原油価格の下落を背景に8.3%安となった。
S&Pグロース指数は3.9%安、バリュー指数は2.5%安。
ツイッターは3%超下落。イーロン・マスク氏が目指す440億ドルのツイッター買収・非公開化計画について、空売り投資家ヒンデンブルグ・リサーチは9日、マスク氏が撤回すれば、株価が急落し、買収価格が現在よりも低い水準に再評価される可能性があると警告した。
米取引所の合算出来高は152億9000万株。直近20営業日の平均は123億4000万株。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を7.18対1の比率で上回った。ナスダックでも5.44対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 32245.70 -653.67 -1.99 32685.17 32685.17 32121.98
前営業日終値 32899.37
ナスダック総合 11623.25 -521.41 -4.29 11923.03 11990.61 11574.94
前営業日終値 12144.66
S&P総合500種 3991.24 -132.10 -3.20 4081.27 4081.27 3975.48
前営業日終値 4123.34
ダウ輸送株20種 14470.36 -430.49 -2.89
ダウ公共株15種 998.05 -9.11 -0.90
フィラデルフィア半導体 2829.10 -152.96 -5.13
VIX指数 34.75 +4.56 +15.10
S&P一般消費財 1176.90 -52.32 -4.26
S&P素材 513.80 -17.20 -3.24
S&P工業 787.95 -19.42 -2.40
S&P主要消費財 800.02 +0.40 +0.05
S&P金融 562.80 -14.18 -2.46
S&P不動産 267.43 -12.95 -4.62
S&Pエネルギー 578.26 -52.36 -8.30
S&Pヘルスケア 1472.80 -38.85 -2.57
S&P通信サービス 195.25 -4.88 -2.44
S&P情報技術 2364.58 -96.90 -3.94
S&P公益事業 363.54 -2.83 -0.77
NYSE出来高 13.24億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 26005 - 385 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 25980 - 410 大阪比
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