- 2022/05/10 掲載
任天堂、今期減益予想 スイッチ販売ピーク比780万台減
[東京 10日 ロイター] - 任天堂は10日、2023年3月期の連結営業利益が前期比15.6%減の5000億円になる見通しと発表した。主力のゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売は同8.9%減の2100万台と2年連続での減少を見込む。過去最高を記録した21年3月期の2880万台から大きく落ち込む。
会見した村上元執行役員はスイッチの販売予想について、「半導体不足による生産への影響などを考慮した」と説明した。ソフトの販売予想は10.7%減の2億1000万本とした。
連結売上高は5.6%減の1兆6000億円、純利益は28.8%減の3400億円を見込んでいる。前提為替レートは1米ドル115円。村上執行役員は業績予想について、「半導体部品を含む部材の調達状況や新型コロナウイルス感染症などの影響によって、今後生産や輸送に支障をきたすリスクがある」と述べた。
半導体不足を巡っては、昨年、スイッチの生産が計画通りできず、販売予想を下方修正した。古川俊太郎社長は、「(今年も)依然として、一部の部品の供給は不透明な状況が継続している」とし、「半導体不足の解消時期は現時点で見えていない」と話した。
ロシアでの事業の見通しについて、古川社長は、全体の売り上げに占める割合は非常に小さく、「ビジネス全体に与える影響は軽微」と語った。中国の上海市が新型コロナ対策として導入しているロックダウン(都市封鎖)についても、現時点で同社の販売・生産への影響は軽微とした。
同時に発表した21年3月期の連結営業利益は、前期比7.5%減の5927億円。スイッチの販売台数は同20%減の2306万台だった。
PR
PR
PR