- 2022/05/11 掲載
独アリアンツ、20億ドルの追加引当 ファンド損失問題で
同社は新型コロナウイルスの感染拡大で株式市場が乱高下した2020年初頭、複雑な投資戦略を駆使した「ストラクチャード・アルファ・ファンド」が巨額の損失を出し、米国で多数の訴訟を起こされた。米司法省と米証券取引委員会(SEC)がこの問題を調査している。
この問題を巡っては、調査と訴訟に対処するため、すでに今年2月に37億ユーロの引当金を計上している。引当金の総額は56億ユーロとなった。
同社は、司法省・SECとの協議で適切なタイミングでの解決を目指すと表明した。
第1・四半期決算は、引当金計上が響き、純利益が6億ユーロと、アナリスト予想の19億ユーロを下回った。
フランクフルト市場のアリアンツ株は3%上昇。
ジェフリーズのアナリストは、追加の引当金が予想より早く計上され、金額も予想より少なかったと指摘。「株価の大きな重しが取れた」との見方を示した。
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