オンキヨー、自己破産＝老舗音響メーカー、負債３１億円

老舗音響メーカーのオンキヨーホームエンターテイメント（大阪府東大阪市）は１３日、大阪地裁から破産手続きの開始決定を受けたと発表した。負債総額は約３１億円。かつてはスピーカーなどが人気のオーディオ機器ブランドだったが、スマートフォンの普及で市場が縮小し、業績が悪化した。

２０２１年３月期に２期連続の債務超過に陥り、同年８月に上場廃止となった。運転資金を確保するため、スピーカーやアンプといった祖業の家庭用ＡＶ機器事業をシャープなどに売却。経営再建を目指したが、今年３月には主要子会社２社が自己破産を申請し、資金繰りに行き詰まった。

【時事通信社】