- 2022/05/20 掲載
日経平均は反発、米株に反発期待生じ幅広く物色
19日の米国株式市場は不安定な取引の中で続落して終了。市場ではインフレと利上げに対する懸念が払拭されていないという。シスコシステムズのほか、ブロードコムやアップルなどが売られた。
ただ、日本株は前日に大幅安となりながらも、引け味が良かったことから、朝方から底堅い動きとなった。押せば買いが入ることが確認された格好となり、きょうは1日を通して日経平均がマイナスに沈むことはなかった。
市場では「米国で投資家の不安心理を示すVIX指数が落ち着いたことが、安心感を誘っている。米株の反発を読んで買い戻しが活発化した」(東海東京調査センター・シニアストラテジストの中村貴司氏)との声が聞かれる。
底堅さを増してきた理由について、野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏は「現在のPER12倍台の水準は過去数年のトレンドで下限にあたり、その点から先行き企業業績の下方修正があっても、織り込んだ格好となっている」と指摘していた。
TOPIXは0.93%高。東証プライム市場の売買代金は、2兆9995億3200万円だった。東証33業種では、海運業、精密機器などが値下がりし、電力・ガス業は下落。個別では、ソフトバンクグループが堅調だったほか、日本郵船、東京エレクトロンも高く、大阪チタニウムテクノロジーズが一時ストップ高となったが、東京ガスがさえない。
プライム市場の騰落数は、値上がり1270銘柄(69%)に対し、値下がりが492銘柄(26%)、変わらずが75銘柄(4%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 26739.03 +336.19 26448.23 26426.99
─26769.20
TOPIX 1877.37 +17.29 1861.87 1859.88
─1878.83
東証出来高(万株) 125330 東証売買代金(億円) 29995.32
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