- 2022/05/20 掲載
台湾輸出受注、4月は2年ぶりに減少 中国の都市封鎖など響く
[台北 20日 ロイター] - 台湾経済部が20日発表した4月の輸出受注は前年比5.5%減の519億ドルと、25カ月ぶりに減少した。
中国のロックダウン(都市封鎖)と世界的な供給制約の影響を予想以上に受けた。
減少は予想外。市場予想は8.3%増だった。
通信機器の受注は前年比21.5%減。中国の新型コロナ感染防止対策が響いた。
エレクトロニクス製品の受注は4.3%増。中国のロックダウンで「需給の不均衡が拡大した」という。
経済部は5月の輸出受注を前年比1.1%減─1.7%増と予想。
4月の中国からの受注は16.9%減。前月は9.1%増だった。米国からの受注は0.2%減。前月は18.9%増だった。
欧州からの受注は17%減。前月は20.1%増だった。日本からの受注は11.3%減。
経済部の幹部は、輸出受注が6月か7月には増加に転じる可能性があるが、中国がどこまで迅速に生産水準を回復し、供給制約の問題を解決できるかにかかっていると指摘。「ロックダウンは予想されていたよりはるかに大きな影響をもたらした」と述べた。
台新証券投資顧問のアナリストは、中国のロックダウンの影響が今後数カ月続く可能性があると指摘。「中国のロックダウンを巡る不透明感は今後も受注の勢いを削ぎ、世界の供給網に影響を及ぼすだろう。影響を回避するの難しい」と述べた。
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