- 2022/05/24 掲載
ユーロ圏総合PMI、5月速報は54.9に低下 製造業低迷
S&Pグローバルは「ユーロ圏は5月も底堅い成長を維持した。これはサービス業が活況で製造業の不振をカバーしたためだ」と説明した。
サービスPMIは57.7から56.3に低下し、市場予想の57.5を大幅に下回った。物価高騰が需要を冷やし、新規事業指数は56.6から55.2に低下した。ただ、雇用は前月以上に拡大した。
製造業PMIは55.5から54.4に低下し2020年11月以来の低水準。市場予想の54.9も下回った。ただ生産指数は50.7から51.2に上昇した。
供給網の混乱で投入価格、産出価格は高止まりしている。産出価格指数は76.0で、前月の過去最高(77.3)から若干の低下にとどまった。製造業者は生産コスト上昇を販売価格に転嫁している。
今年の見通しを示す将来の生産指数は60.5から59.6に低下し20年7月以来の低水準となった。
S&Pグローバルは、物価高を踏まえ、サービス業の回復がいつまで続くか不透明と指摘した。製造業の不振がサービス業の一部に波及する兆しが出ているとした。
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