- 2022/05/28 掲載
日銀剰余金、20年ぶり高水準=円安で為替差益拡大
日銀が27日発表した2022年3月期決算は、企業の純利益に相当する当期剰余金が1兆3246億円(前期は1兆2191億円)と2年ぶりの増益となった。02年3月期以来20年ぶりの高水準。円安進行で保有外貨建て資産の為替差益が膨らんだほか、上場投資信託(ETF)の運用益が増加したのが主因。
日銀は法定準備金や配当金の支払いなどを差し引いた1兆2583億円を国庫納付する。22年3月末の自己資本比率は9.29%と前年3月末(8.87%)から上昇した。
総資産残高は3.0%増の736兆2535億円と過去最高を更新。コロナ禍に対応した資金支援策の拡大で貸出金が増加した。一方、国債は526兆1736億円と1.1%減少した。
【時事通信社】 〔写真説明〕日銀本店=東京都中央区
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