- 2022/06/22 掲載
午後3時のドルは下落136円前半、約24年ぶり高値更新後に利益確定売り
仲値にかけては国内輸入企業によるドル買いフローが入ったものの、時間外取引の米長期金利が低下したことや、米株先物や日経平均株価などが軟調に推移したことから、ドルの上値は徐々に重くなった。
ドルが136円台に上昇した背景には、投機筋による仕掛け的なドル買い/円売りが入ったとの指摘も出ている。前週には調整目的のドル売りが出て「投機筋のポジションは軽くなっており、余力があった」(国内金融機関)ため、「一人負けの円が改めて狙い撃ちされた」(同)という。
日銀が大規模金融緩和を維持していることに加え日本当局からの発信は口先介入にとどまっているため、市場では一段と円売り安心感が広がっている。「目先は円高材料を見いだせない中で、(ドル/円は)下がりづらい状況は続く」(りそなホールディングスのエコノミスト、村上太志氏)との声が聞かれる。
FXcoinの上田眞理人氏によると、ドルは135円がサポートになり始めており「目先のポイントは138円が意識されやすい」という。上田氏は今後について、ドルは一定の間138円台でもみあった後は140円に向かうと予想している。
足元の市場では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を控えて様子見ムードも広がっている。7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)以降の利上げ幅に関する示唆や景気に対するスタンスについてどのような表現をするかが注目されている。
りそなホールディングスの村上氏は「6月の米FOMC後に新たな材料が出ているわけではない。パウエル米FRB議長の発言が大きく変わらなければ、ドル/円もそこまで大きく動かないのではないか」との見方を示した。
ユーロ/円は一時144.00円と直近高値の目前に迫った。ただ、ドル/円が約24年ぶりの高値を付けた後に調整が入ったことから、ユーロでも利益確定売りが優勢となった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 136.32/34 1.0486/90 142.97/01
午前9時現在 136.31/33 1.0530/34 143.54/58
NY午後5時 136.61/64 1.0525/29 143.94/98
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