- 2022/06/23 掲載
独財務相、ECBに速やかなインフレ抑制を要請
リントナー氏は銀行関係のイベントで「私の印象では、ここしばらくわれわれは経済危機下にある」と指摘。ECBは独立性が担保されていると断りつつも「だがインフレを制御するための措置を講じる極めて重大な責任もある」と強調した。どのような対策を望むかは明らかにしなかった。
ユーロ圏の5月消費者物価指数の前年比上昇率は8.1%と過去最高の伸びを記録。ECBは利上げに動く意向を示唆している。
一方でECBはユーロ圏国債市場における南欧諸国の借り入れコスト増加を抑える政策手段を新たに導入するとも表明した。
これについてリントナー氏は、リスクプレミアムの上昇は市場が発するシグナルの1つにすぎず、中央銀行が介入する理由にはならないと述べた上で「われわれが何よりもまず中銀に改めて気付かせるべきは、彼らの第一の使命は金融の安定ということだ。他のあらゆる問題に言及するのは自由だが、真っ先にこの使命を達成しなければならない」と訴えた。
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