- 2022/07/01 掲載
ユーロ圏CPI速報値、6月前年比+8.6% 過去最高更新
[フランクフルト 1日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が1日発表した6月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は、前年比上昇率が8.6%で、前月の8.1%から加速し過去最高を更新した。市場予想(8.4%)も上回った。
エネルギー価格の高騰が主な要因だが、食品とサービス価格の上昇も大きく寄与した。
未加工食品とエネルギーを除いたベースでは前年比4.6%上昇。前月の4.4%から予想(4.5%)以上に加速した。一方アルコールとたばこも除くと上昇率は3.7%で、前月の3.8%から小幅鈍化した。
燃料価格は41.9%、食品は11.1%それぞれ上昇した。低所得者層はこれらの品目への支出割合が大きいため、政府にとって特に懸念すべき要因となる。
アナリストによると、ドイツ政府が燃料税の引き下げなどの一時的な軽減措置を導入していなければ、6月のインフレ率はさらに高くなっていた可能性がある。
一方、失業率は5月に過去最低の6.6%まで低下した。一部のサービス業は労働力不足に直面しているもようで、雇用の増加が続き、賃金と物価に上昇圧力がかかる可能性がある。
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