- 2022/09/23 掲載
ユーロ圏、インフレの裾野拡大 ピークまだ=シュナーベルECB専務理事
会議で「短期的にはインフレ率がもう少し上昇する可能性もあると信じるに足る理由がある」と指摘。価格上昇率が3%を超える商品の割合が大きくなるなど、物価上昇の裾野が拡大していることに言及し、「インフレは当初の予想より根強くなる可能性がある」と述べた。
賃金の伸びはまだ比較的緩やかとしながらも、賃金・価格スパイラルのリスクを「極めて注意深く」監視しなければならないと指摘。「現時点では波及的な影響は見られていないものの、ECBは(物価安定に関する)責務を真剣に受け止めており、インフレ率を2%に戻すためにあらゆることを実施する姿勢を家計、企業、市場に伝えるために行動しなければならない」と述べた。
ユーロ圏全体の景気後退リスクも高まっているが、労働力が不足する中で将来的に再雇用コストが上昇する可能性があるため、景気後退下でも企業が解雇を控えるかもしれないとした。
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