- 2022/09/23 掲載
投機的な円安に対抗=介入公表で「効果高める」―鈴木財務相
急速な円安に歯止めをかける円買い・ドル売り介入に踏み切ったことを受け、鈴木俊一財務相は22日夜、財務省内で緊急に記者会見し、「最近の急激な動きは投機筋の動きが背景にある」と述べ、投機的な円安を断固阻止する姿勢を鮮明にした。介入実施を公表することで「効果を高める」と語り、市場に通貨当局の強い決意を示すアナウンスメント効果を狙ったことを強調した。
鈴木氏は介入を行う判断は「夕刻にした」と説明。22日の円相場は、同日夕に1ドル=145円台後半から一時5円以上、急伸しており、「一定の効果が数字に表れている」と指摘した。
今月14日には145円目前で日銀が為替ディーラーに相場水準を照会する「レートチェック」を行った。しかし市場では、ドル売り介入の前提となる米当局の理解を得ることは困難との見方からけん制効果が長続きしなかっただけに、実力行使は威力を発揮した形だ。
緊急会見には、為替介入の実務を指揮する財務省の神田真人財務官も出席し、米当局とは「いい意思疎通ができている」と表明。「あまりにもおかしなボラティリティー(変動率)の場合はマーケットを正常化する営みが求められる」と述べ、今後も必要に応じて介入を行う姿勢を示した。
【時事通信社】
最新ニュースのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR