- 2022/10/27 掲載
午後3時のドルは下落145円前半、介入時以来の安値 上昇基調いったん終了か
東京市場でもドルは続落。米利上げ観測の後退と米国金利の低下を受けてドルの上昇基調が一巡したとの見方が浮上し、短期筋を中心に売りが加速したという。
米国の大幅利上げ期待が急速にしぼんできた一因は、前日に利上げを実施したカナダ中銀が引き上げ幅を0.5%にとどめ、市場予想の0.75%に達しなかったこと。「豪中銀に続き、世界景気減速の予兆を見越した動きが出始めた」(別の外銀)として、米国も今後、利上げペースを減速させる可能性があるとの見方を強める形となった。
ドル安はユーロ高にもつながった。前日夕方に1ユーロ=1ドルの等価水準(パリティ)を1カ月ぶりに回復した後、一時1.0093ドルまで上値を伸ばした。
ユーロの取引では、欧州天然ガス価格の指標となるオランダTTF3月物が3カ月ぶり安値を更新したことも材料視されたという。ロシアが機械の故障により、天然ガスパイプライン「ノルドストリーム1」を経由して欧州に送るガスの輸送量を減少させ始めた6月以来の水準へ反落した。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 145.24/26 1.0075/79 146.36/40
午前9時現在 146.08/10 1.0092/96 147.43/47
NY午後5時 146.35/38 1.0077/81 147.59/63
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