- 2022/10/28 掲載
午前の日経平均は続落、ナスダック安を嫌気 徐々に底堅さ増す
27日の米国株式市場は、ハイテク株などが多いナスダック総合とS&P総合500種が下落。ダウ工業株30種は工業株に支えられ、プラス圏で終了した。日本株も下げて始まったものの、売り一巡後は下げ渋り、中盤は戻り歩調となった。
引き戻した理由として、国内企業の決算が比較的好調であることが挙げられている。大和証券・チーフテクニカルアナリストの木野内栄治氏は「米大手ハイテクでGAFAMのうち、アップル以外の業績が悪化した4社は、日本の産業に及ぼす影響は小さい」とした上で「国内企業好決算が続けば、日本株が見直される可能性は十分」と指摘した。
一方、きょうは週末で参加者が少ない上に、来週に行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)を意識し、後場は取引が見送られる公算が大きい。市場では「2万7000円以下は底堅さが確認されたが、2万7500円を超えると戻り売りが活発化する可能性があるため、ここから動きが重くなるかもしれない」(雨宮総研・代表の雨宮京子氏)との声も聞かれる。
TOPIXは0.14%高で午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆5994億8800万円だった。東証33業種では、海運業、精密機器、鉱業などが値下がりし、陸運業、保険業、輸送用機器などが高い。
個別では、ファナックが下方修正の発表を嫌気し大幅安となったほか、東京エレクトロン、ファーストリテイリングなどもさえない。半面、イビデンが買われ、トヨタ自動車も堅調に推移した。
プライム市場の騰落数は、値上がり980銘柄(52%)に対し、値下がりが781銘柄(42%)、変わらずが93銘柄(5%)だった。
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