- 2022/10/28 掲載
東北・四国電、家庭向け値上げへ=燃料高で見直し加速
東北電力と四国電力は28日、国の認可が必要な家庭向けなど規制料金の値上げを検討すると発表した。値上げ時期は未定。石炭や発電用の液化天然ガス(LNG)などの燃料費高騰により収支が悪化しており、電力の安定供給に影響を及ぼしかねないと判断した。
電力の規制料金を巡っては、中国電力と北陸電力が来年4月の値上げを申請する方針を表明しており、値上げの動きが大手電力の中で加速。このため政府は同日発表した総合経済対策で、来年1月からの電気料金負担軽減策を打ち出している。
電気料金は、電力自由化後も家庭向けで残る規制料金と、電力各社が自由に料金を改定できる自由料金の2種類ある。燃料費の高騰を受け、電力大手10社の規制料金は既に上限に到達。超過分を各社で負担する状況が続いている。
28日に高松市内で記者会見した四国電の長井啓介社長は、「安定供給を支えていくためには(顧客)負担の検討を開始せざるを得ない」と理解を求めた。
【時事通信社】
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