- 2022/10/28 掲載
日経平均は続落、米ナスダック安が重し 好決算銘柄が下支え
日本株市場は240円安でスタート。その後も下げ幅を拡大し、一時、前営業日比約360円安の2万6981円08銭まで下落した。一方、国内企業の決算発表が相次ぐ中、好決算を発表した銘柄には買いも入り、相場を下支えした。
昼休み中に日銀の金融政策決定会合の結果が公表されたが、「市場の予想通り現状の政策維持が決定され、株式市場への影響は限定的」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれた。
市場参加者の関心は、来週の11月FOMCに集まっている。マーケットでは75ベーシスポイント(bp)の利上げがほぼ織り込まれており、「12月の利上げ幅が50bpなのか75bpになるのか、市場は見極めたい」(GCIアセットマネジメントのポートフォリオマネージャー・池田隆政氏)との声が聞かれる。仮に50bpの利上げ観測が高まった場合、「株式市場は素直に好感するのではないか」と、池田氏は言う。
本格化し始めた日本企業の決算発表はついては、「今のところ円安などが支えとなり、底堅い印象」(野村証券のエクイティ・マーケット・ストラテジスト、澤田麻希氏)との見方が出ている。米国は主要ハイテク企業を中心に弱含みとなっているが、「日本は業績モメンタムが欧米に比べても優位で、来週の日経平均は2万7500円をトライする場面もありそうだ」(澤田氏)という。
TOPIXは0.35%安の1899.05ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は前営業日比0.34%安の977.22ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は5兆7689億2900万円と、商いが膨らんだ。東証33業種では、輸送用機器、陸運業、サービス業など10業種が値上がり。海運業、精密機器、鉱業など23業種は値下がりした。
個別では、オリエンタルランド、イビデンが好決算を手掛かりに買われた。反面、ファナック、野村総合研究所は値下がりした。
プライム市場の騰落数は、値上がり598銘柄(32%)に対し、値下がりが1170銘柄(63%)、変わらずが66銘柄(3%)だった。
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