- 2022/10/31 掲載
中国製造業PMI、10月は49.2に低下 予想外の50割れ
[北京 31日 ロイター] - 中国国家統計局が31日発表した10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.2と、前月の50.1から低下し、景況改善・悪化の分岐点となる50を予想外に下回った。世界的な需要鈍化と新型コロナウイルス対策の厳しい規制が生産に打撃を与えた。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は50.0だった。
中国の第3・四半期国内総生産(GDP)は前年比3.9%と第2・四半期の0.4%から加速し、市場予想の3.4%を上回った。
ただ、長引くコロナ規制や不動産市況の低迷、世界的な景気後退(リセッション)のリスクにより、中長期的に一段の回復が可能か先行きは不透明となっている。
エコノミストは、中国当局が5.5%前後としている今年の経済成長目標を達成できないと予想している。直近のロイター調査では、2022年の成長率は3.2%と見込まれている。23年は5.0%に上向く見通し。
この日発表の10月の非製造業PMIは、48.7と前月の50.6から低下した。製造業と非製造業を合わせた総合PMIは49.0で、前月の50.9から低下した。
国家統計局が公表するPMIは主に大企業や国有企業が対象。一方、民間部門である財新が11月1日発表予定のPMIは、中小企業や沿岸地域の企業に焦点を当ててている。
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