• 2022/11/01 掲載

豪中銀0.25%利上げ、9年ぶり高水準の2.85%に 追加引き締めも

ロイター

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[シドニー 1日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)は1日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き上げ、2.85%とした。9年ぶりの高水準となる。インフレ見通しも引き上げ、今後さらなる引き締めが必要になると表明した。

市場は25bp利上げ予想に傾いていた。中銀は先月、利上げ幅を50bpから25bpに予想外に縮小させていた。

中銀はインフレ率が年内に8%前後のピークを付けるとの見通しを示し、従来予測の7.75%から上方修正した。2024年には3%強に鈍化すると予想したが、2─3%の目標レンジをなお上回ることになる。

中銀は声明で「理事会は今後さらに金利を引き上げると予想している。世界経済、個人消費、賃金・物価設定の動向を注意深く監視している」とした。

ロウ総裁は、理事会が経済の安定を保ちながらインフレ率を目標レンジに回帰させることを目指していると説明。ただ、このバランス達成は「狭き道で、不透明感に覆われている」と指摘した。金融政策にタイムラグがあることを理事会は認識しているとも述べた。

豪ドルは中銀の発表を受けて上げ幅をやや縮めた。市場が織り込む次回12月会合での50bp利上げの確率は低下した。

政策金利は5月以降で計275bp引き上げられており、世界経済の先行き不透明感が高まる中、中銀は利上げペースを落とし、これまでの利上げが個人消費にどのように影響を与えているかを見極める意向を示していた。

ただ、個人消費は底堅さを維持し、労働市場は逼迫しており、先週発表された第3・四半期のインフレ率は32年ぶり高水準を記録。中銀への追加利上げ圧力が高まっていた。

中銀は、コアインフレ率の指標として注目するトリム平均値の前年比上昇率について、第4・四半期に6.0%でピークに達すると予想していたが、第3・四半期に既に6.1%を記録した。中銀は4日に最新の経済見通しを公表する。

CBAの豪経済担当責任者、ガレス・エアード氏は「中銀が住宅市場の動向に注目していることは明白だ。今後の引き締めサイクルによって住宅価格がどこまで下落するかが決まるだろう」と指摘した。

中銀は今年の経済成長率予測を約3.0%に引き下げ、23年、24年は1.5%とした。

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