- 2022/11/01 掲載
豪中銀、必要に応じて利上げペースを調整へ=ロウ総裁
豪中銀は1日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き上げ2.85%とした。5月以降の利上げは合計275bpとなった。ただ10月に上げ幅を50bpから25bpに縮小し、今回も25bpの引き上げにとどめた。
ロウ氏は講演で、ロシア・ウクライナ戦争、生活費の高騰、世界経済の一段の分断を踏まえると、世界的な見通しも利上げを慎重にさせる理由になると強調した。
世界経済の悪化と家計の厳しい状況を考慮し、豪中銀は来年の成長率見通しを引き下げた。
「(経済を縮小させずにインフレを抑制するという)狭い道筋にとどまるためには、行き過ぎと少なすぎの中間を取る必要がある」と述べた。
インフレ率は今年中に約8%でピークを打つ見込みで一段の利上げが必要になる公算だが、理事会には既定の道筋はないと説明。「インフレ率を目標値へ回帰させるために、再び大幅な利上げ必要なら踏み切るだろう。しばらくの間、一定水準を維持すべき状況なら、そうするだろう」と述べた。
市場は、豪中銀が12月に25bp追加利上げし、来年に4.0%付近で利上げが打ち止めになると想定している。
ロウ氏は、利上げをせず、インフレを定着させた場合の影響は甚大だとし「そうなればインフレの弊害はより長期にわたり、それを抑えるために、より大幅な利上げが必要になる」と述べた。
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