ＳＭＢＣ日興社長、半年無給＝再建道筋付け辞任へ―三井住友ＦＧ首脳も処分・相場操縦事件

ＳＭＢＣ日興証券の相場操縦事件で、同社と親会社の三井住友フィナンシャルグループ（ＦＧ）は４日、近藤雄一郎ＳＭＢＣ日興社長を半年間の無給とする社内処分を発表した。組織を早期に立て直すため、当面は続投するが、近藤氏は東京都内で開いた記者会見で「再建に道筋を付けたところで身を引き、けじめをつけたい」と述べた。

監督責任を明確化するため、三井住友ＦＧの太田純社長は月額報酬３０％減額、６カ月の処分とした。

ＳＭＢＣ日興などは４日、再発防止策を含む改善計画書を金融庁に提出。近藤氏とともに記者会見した太田氏は「このような事態を引き起こし大変申し訳ない」と陳謝した上で、「すべてのうみを出し切り真因分析する」と強調した。

【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見の冒頭、頭を下げる（右から）三井住友ＦＧの太田純社長、ＳＭＢＣ日興証券の近藤雄一郎社長、野津和博専務＝４日、東京都千代田区