- 2022/11/05 掲載
FRB、小幅利上げにシフトを 過度な引き締め回避=シカゴ連銀総裁
ロイターとのインタビューで、FRBによる一連の大幅利上げについて「今後はもうフロントローディングではなく、適切な水準の制限を模索することになる」と指摘。「0.75%ポイントではないペースに落とし、連邦公開市場委員会(FOMC)に少し余裕を持たせ、最終的に望む水準以上に引き上げ過ぎる前にデータをより注視するというのが私にとって理にかなっている」とした。
FRBが2日に決定した0.75%ポイントの利上げについては支持すると表明。その上で、自身を含むFRB当局者が現在の引き締めサイクルのピークになると想定していた政策金利の4.50─4.75%よりも「わずかに高い」利上げが必要になるだろうとした。
一方で、引き締め政策ではインフレ率が緩やかにしか低下しないことを考慮すると、FRBは現在の利上げペースを鈍化させるべきと言及。緩やかなペースでも金融政策を引き締める「余地は十分にある」とし、「フロントローディングを達成した今、インフレが実体経済より遅れている状況の中で適切な水準の制限を模索し、データ依存を意識する段階にある」とした。
想定通りにインフレが抑制されず、なお迅速な利上げが必要とFRBが判断する場合には「0.50%ポイントの利上げを繰り返せば、4回の会合で合計2.00%の利上げになる」とした一方、必要なら利上げ幅を0.25%に引き下げることも可能とした。
また、たとえ1年後であっても、FRBが利上げの一時停止について「検討する」可能性はあると述べた。
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