- 2022/11/08 掲載
英中銀、インフレにまだ勝利せず 景気後退は迫る=ピル氏
[ロンドン 8日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏は8日、インフレがもたらす脅威は制御されておらず、その一方で英経済はリセッション(景気後退)に向かっているため、中銀の見通しが複雑になっているとの認識を示した。
UBSが主催した会議で「(インフレの)2次的影響について勝利宣言をすることはできないが、景気後退に突入している」と指摘し「金融政策にとって、これは難しいトレードオフの状況だ」と述べた。
市場は利上げを織り込み過ぎているという中銀が先週出したメッセージは、政策金利がどの程度上昇するかについて、より現実的な見方を示す狙いがあったと説明した。金利は現在の水準からさらに引き上げる必要があるとも語った。
同氏は、インフレの影響波及を食い止めるにはインフレの管理が必要だと指摘。「不必要で恐らくは非生産的な混乱を実体経済にもたらさないよう、このトレードオフ状況を管理するつもりだ」と述べた。
英中銀の利上げが後手に回っているとの批判に対しては、現実世界に影響を及ぼさない完全なディスインフレを利上げ前倒しで実現できるとは思わないと反論した。
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