来年の中国経済成長目標、5％以上に設定を＝人民銀金融政策委員

［北京　１８日　ロイター］ - 中国人民銀行（中央銀行）の劉世錦・金融政策委員は１８日、来年の経済成長率目標を５％以上に設定すべきだと主張した。

中国の経済成長率を早急に妥当なレンジ内に戻す必要があるとしている。財新サミットで述べた。

１─９月の中国経済成長率は３％にとどまり、今年の目標（５．５％前後）を大きく下回っている。通年成長率は３％を若干上回る水準になるとアナリストは予想している。

劉氏は、中国が新型コロナウイルスの影響から脱し、成長安定に向けた措置を講じて信頼を回復することができれば、経済成長は来年前半に上向く可能性があると述べた。

政府アドバイザーは来年の成長率目標を４．５％から５．５％の範囲内で設定するよう提言するとしている。

指導部は１２月に開かれる非公開の会議で経済見通しを示すと、政府関係者は述べている。