記事 製造業IT マイクロソフトはクルマとITの融合する世界で輝けるか?その先にあるビッグビジネスの萌芽 2013/02/04 クルマとITの融合が急速に進んでいる。トヨタや日産など国内の大手自動車メーカーも、スマートフォン対応やテレマティクスの活用によって、自動車に新しい価値を吹き込もうとしている。海外でも、グーグルが米国で無人運転カーを公道試運転できる免許を取得し、実験を繰り返していることは有名な話だ。こうした中、市販のプラグインハイブリッド車(PHV)に機器を取り付けることで、各種運転情報の取得や、タブレット等で走る・曲がる・止まるといった制御を実現した“ロボットカー”を提供する日本のベンチャー企業「ゼットエムピー(ZMP)」が注目を集めている。それをクラウドやビッグデータといったITの面から支援する立場のマイクロソフトも含めて、両社の担当者に話を聞いた。
記事 生産・製造管理・PLM トヨタ流PLM活用の秘訣、エコカー時代のエンジン開発に求められるもの 2013/01/31 今や自動車は、従来のガソリンや軽油だけでなく、電気、ガス燃料、バイオ燃料、水素など、多様な燃料で駆動することが求められつつある。これらのエンジンは、既にさまざまな形で実車に採用されているが、その開発プロセスは複雑さを増している。「PTC Live Tech Forum 2012 東京」で登壇したトヨタ自動車 第2技術開発本部 エンジン統括部 エンジン統括室長 児玉憲和氏は、「いいクルマづくりには、PLMソリューションが欠かせない」と指摘する。児玉氏は、同社のエンジン開発について、設計からデータ管理に至るすべてのプロセスにおけるPLMの活用方法について解説した。
記事 製造業IT 三菱重工業 元副社長 青木素直氏が語る、低収益性から脱するモノづくりイノベーション 2013/01/15 日本の製造業は収益性が低いと言われている。三菱重工業の元副社長で、現在は三菱総合研究所の副理事長をつとめる青木素直氏によれば、その理由は大きく2つあるという。「1つは急速に進むグローバル化への対応が遅れていること。もう1つは本質的な弱点を克服してこなかったことだ」。青木氏は、“マスカスタマイゼーション・モジュラーデザイン(MCMD)”をはじめ、日本の製造業に新たに求められるモノづくりの考え方について説明した。
記事 組み込み・産業機械 村田製作所、ユビキタスと資本業務提携 近距離無線通信の開発力を強化 2012/12/12 村田製作所は11日、組み込みソフトの開発を手がけるユビキタスと資本・業務提携し、ユビキタス社の第三者割当により同社保有の自己株式を取得すると発表した。
記事 組み込み・産業機械 トレンドマイクロが制御システムセキュリティに参入、「Trend Micro Safe Lock」発売 2012/11/20 トレンドマイクロは19日、新たに企業向けのビジネスとして、製造業の工場における生産管理システムや電力・ガス・水道の供給監視システムなどの制御システムを対象にしたセキュリティ製品群の提供を開始すると発表した。2015年に制御システムのセキュリティ分野で15億円の販売を目指す。
記事 組み込み・産業機械 インフラのセキュリティ、スマートコミュニティにも共通課題 日・米・独の有識者ら 2012/11/19 電気、ガス、水道、交通といった重要インフラに対するサイバーテロが現実の脅威になり、各国の国レベルの対策や制御システムセキュリティへの取り組みが注目を集めている。重要インフラの制御システムが攻撃を受けると、企業経営や社会生活に与える影響が膨大であり、人命にも関わる重大な問題にもかかわらず、これまで真剣な議論も対策もされてこなかった。このような状況において、我々はまず、何をすべきなのだろうか。独の研究機関、フラウンホーファーAISECのピーター・シュー氏、米デジタルボンドのデール・ピーターソン氏、日本のラック西本逸郎氏、電気通信大学の新 誠一教授、森ビルの渡部 宗一氏ら有識者が一同に介し、話し合った。
記事 組み込み・産業機械 デジタルボンド社ピーターソンCEOが語る、制御システムセキュリティの動向と対策 2012/11/09 Stuxnet以降、電力システムや各種工場など、重要な社会インフラのセキュリティ対策の重要性が注目されている。日本でも、今年の3月に制御システムセキュリティセンターが設立され、評価認証、標準化やテストベッドなどの委員会を発足させ、この問題への取り組みを本格化させている。2012年2月に、日本製を含むPLC(制御システムコントローラ)のハッキング方法を公開したことで一躍注目を集めたデジタルボンド社 デール・ピーターソン氏は「これまでの制御システムは、重要インフラが24時間365日稼働することに焦点を当て過ぎていたが、完全性も考えるべきだ」とIPAフォーラム2012で提言した。
記事 セキュリティ総論 攻撃元は韓国や中国?トラフィック観測で見えたWebカメラやルーターへのウイルス感染 2012/11/06 従来、PCなどがウイルスに感染しているかどうかは、動作がおかしくなったり、ウイルス対策ソフトによって発見されることでわかるケースが多かった。しかし、巷を騒がしている「遠隔操作ウイルス」の問題からもわかるように、最近の攻撃は感染したことをシステムやユーザに知覚されない工夫を施したものが増えている。そのため、IDS(侵入検知システム)やIPS(侵入防止ステム)、ふるまい検出など、シグネチャ以外の動的な検出手法などが注目されている。このようにインターネット上のトラフィック分析から攻撃や感染の可能性を判断することも可能になったが、意外な機器がウイルス感染していることがわかってきた。
記事 IoT・M2M Internet of Thingsとは何か?「モノのインターネット」で変貌する世界の今と未来 2012/10/29 未来の世界を想像すれば、データだけでなく、人間の意識やライフログ、さらにはセンサーや家電、果ては家具や建築物、薬など一見ITとは無関係なものも含めた“モノ”が生成するトラフィックが、インターネットで繋がって、さまざまな相互作用をもたらしている姿が浮かび上がる。こうした世の中の変化を表す言葉として、「Internet of Things(IoT、モノのインターネット)」というキーワードが2010年頃より注目されている。いま、我々の生活はどのような変化を遂げているのか、また企業のCIOはこうした変化にどのように取り組めばよいのだろうか。
記事 組み込み・産業機械 スマート家電の未来、家電とIT融合による新しいセキュリティクライテリア 2012/10/04 今週からエレクトロニクス総合展のCEATEC JAPAN 2012が開催されているのもあって、大手家電メーカーが続々とスマートフォンと連動する家電製品、いわゆる「スマート家電」を発表している。日本メーカーとしては、家電の新しい付加価値として打ち出していきたい意向だが、各種法規制が足を引っ張って、機能制限を余儀なくされることが問題にもなっている。いずれにしても、さまざまな製品がオンラインで結びついていくという流れは着実に進んでいきそうだ。
記事 セキュリティ戦略 制御システムセキュリティ:アフターStuxnet、日本のプラントは安全か?--経産省 江口純一氏 2012/02/24 2010年、イランのウラン濃縮工場の制御システムがStuxnet(スタックスネット)によってサイバー攻撃を受けたというニュースは、世界中に大きなインパクトを与えた。あれから1年以上が経過した現在、日本政府や関連業界はどのようにこの問題に向き合っているのだろうか。2012年2月3日に開催された「制御システムセキュリティカンファレンス 2012」では、「~ After Stuxnet ~セキュアな制御システムが日本の未来を守る」と題し、経済産業省 商務情報政策局 情報セキュリティ政策室長 江口 純一氏が制御システムセキュリティの動向について語った。
記事 競争力強化 なぜ日本ではプロセス・イノベーションが起こせないのか?--東京大学 教授 帯川利之氏 2011/06/29 2000年を境に、環境対応、エネルギー問題といった外的要因により、ものづくりのパラダイムシフトが起きている。これらの課題を克服する、ものづくりイノベーションには「プロダクト指向」と「プロセス指向」という2つの方向性があり、それぞれ課題は山積状態にある。こうした中、求められているのが「ものづくり基盤の要素技術の強化と連携」だ。東京大学生産技術研究所の帯川利之教授は、産業競争力と信用力を強化しながら、「技術革新」によって、来たるべき新しい持続性社会を構築していかなければならない、と力説する。
記事 省エネ サイバーフィジカルシステムとは何か:東京大学 教授 喜連川 優氏に聞く 2011/03/10 IoT(Internet of Things)、スマートシティ、Smarter Planet、あるいはクラウドコンピューティングなど、次世代IT社会を示すキーワードはいくつもあるが、サイバーフィジカルシステム(CPS)は、より実世界との関わりを意識し、サイバー空間のコンピューティング能力を組み合わせて、社会的な課題を解決しようとする試みのことだ。文部科学省の「情報爆発」プロジェクトや経済産業省の「情報大航海」プロジェクトで中心的な役割を果たし、2009年には日本人で初めてCodd賞を受賞した東京大学 生産技術研究所(東大生研) 喜連川 優教授にお話を伺った。
記事 LTE・WiMAX・Wi-Fi・モバイル通信網 【インタビュー】 「使いやすい通信モデムが欲しい」 その思いが形になったサンデンのM2Mモジュール搭載通信モデム 2010/10/08 カーエアコンや自動販売機のメーカーとして有名なサンデンが、ソフトバンクモバイルの通信網に対応したM2M向けの通信モジュール搭載機器を開発しているとは、知らない方も多いのではないだろうか。機器のオペレーションを省力化する目的でスタートし、今では幅広い用途に応用されている。ユーザー視点を貫き続けた開発秘話を、サンデン エレクトリックEngセンターのセンター長である中島和也氏にうかがった。
記事 組み込み・産業機械 組み込みソフト開発における経営課題【第5回】情報戦略ガバナンス 2007/04/16 日本では最近、組み込みソフトにおける品質不具合が多発しており、メーカーにとって組み込みソフトの開発力強化は喫緊の課題となっている。また、一方で、組み込みソフト開発市場は、巨大な市場であり、今後も急速に拡大することが考えられるため、利益が確保できるビジネスモデルが確立できれば成長領域にもなりうる。このような状況で、各メーカーは組み込みソフト開発の改善に取り組んでおり、その位置づけは「攻め」と「守り」の両方の意味合いがある。今回は、組み込みソフト市場の概観を説明し、関連各社にとっての経営課題を指摘する。