- 2006/03/28 掲載
米国Yahoo!がコンシューマ向けボイスサービスにGlobal IP Sound社の「VoiceEngine Multimedia」を採用
VoIP(Voice over IP)市場向けの組み込みボイスおよびビデオプロセシングソリューションを提供しているリーディング・カンパニーであるGlobal IP Sound(以下GIPS、社長兼CEO:ギャリー・P・ハーマンセン)社は、世界的な大手インターネット企業である米国Yahoo!社が自社のインスタントメッセージング(IM)用アプリケーション「Yahoo! Messenger® with Voice」に「GIPS VoiceEngine Multimedia」の導入を決定したことを発表した。
「GIPS VoiceEngine Multimedia」は、IPネットワーク上に高品質な音声を通すための高度な技術を備えた製品「VoiceEngine」に、双方向のビデオ通信機能を加えた製品である。製品は大きく以下の3つの機能からなり、チューニングがされた状態でパッケージングされているため、チューニングにかかる工数を大幅に削減することが可能だという。
機能
― 音声コーデック
ネットワーク環境に合わせて4つの音声コーデックを用意。会話のスタート時に選択して利用することが可能である。
― NetEQ
インターネットを介した通話では、遅延とパケットロスにより、通話品質の問題が発生するが、この問題を解決するための、ジッターバッファーの制御技術とパケットロスに対する補正技術がNetEQ。
「GIPS VoiceEngine Multimedia」は、パケットロスが30%ある環境でも品質の高い音声通話の利用を可能としている。
― VQE (Voice Quality Enhancement)
エコーキャンセルやノイズのキャンセルなどローカルの端末で発生する問題を解決するための技術。 Videoコーデックには、標準のH.263、H.264などを利用可能です。映像と音声が同期している点が大きな利点となる。
導入効果
GIPS VoiceEngine Multimediaが付加されることで、新しいYahoo! Messenger® with Voiceクライアントを利用するユーザは、音声電話と同等以上の卓越した音質*1で気軽に会話を楽しむことができるようになる。GIPS VoiceEngine Multimediaは、音声およびビデオプロセシングソリューションにおいて、IP通信に伴う品質上の複雑な問題をすべて処理する。
またアプリケーション開発者は、GIPS VoiceEngine Multimediaがあれば、ジッター、遅延、パケットロス、音響エコーなどの複雑な問題を気にせずに、中核技術に専念できるようになるため、あらゆるオーディオ/ビデオ標準をサポートし、かつ市場に迅速に展開できるクラス最高のソリューションを得ることが可能となる。
GIPS VoiceEngine Multimediaプラットフォームにより、世界各地で利用されているYahoo! Messenger® with Voiceのすべてのローカライズバージョンで、PC対PCおよびPC対電話の通話品質が向上する。現在、Yahoo! Messenger® with Voiceの新しいベータ版が米国でリリースされている。
● Global IP Sound社 社長兼CEOギャリー・P・ハーマンセン
「Yahoo! Messenger® with Voiceは、最高のボイスクオリティ*1を備えることで、市場をリードするIMプロバイダとして真に傑出した存在になります。我が社は、このような革新的な製品において不可欠な役割を果たせることを大変喜んでおり、Yahoo!社のIMユーザにすばらしいサービスを提供するお手伝いをさせていただけることを楽しみにしています。」
● Yahoo! Messenger®開発責任者 ジェフ・ボンフォート氏
「当社Yahoo!にとって何よりも優先しなければならないのは、世界中の何百万人ものユーザに最高品質の通話を提供することであり、そのため今回、Global IP Sound社のボイスプロセシング技術をYahoo! Messenger® with Voiceに組み込むライセンス契約を結ぶことに決めました。これでYahoo! Messenger® with Voiceは実現し得る最高の通話品質*1を備えることになり、世界最大の電子メールサービスやフォト共有サービスへの直接アクセスから、アバターやエモティコン(顔文字)を使った愉快な自己表現まで、他にはない多彩なサービスをご利用いただくことが可能になります。」
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