- 2006/12/13 掲載
日本とロシア間の光海底ケーブルが1024倍に拡張
NECは12月12日、KDDIとロシア最大の長距離通信事業者Rostelecom(ロステレコム)から、日本とロシアを結ぶ光海底ケーブルシステムを一括受注致したと発表した。
受注内容は、新潟県の直江津市からロシアのナホトカを結ぶ日本海横断の海底ケーブルシステム。総延長は約1800キロメートル(約900キロメートルの2ルート)、伝送容量は光波長多重(WDM)方式を採用し、毎秒640ギガビット(Gbps)のシステムとなる。NECが設備の調達から敷設工事一式を行うフルターンキーとして一括受注したという。
現状、日本とロシアをつなぐ国際通信回線は、1995年運用開始の毎秒560メガビットのRussia-Japan-Korea=RJK(ロシア~日本~韓国海底ケーブル)および衛星通信が利用されてきた。
本プロジェクトが完成することでこれが伝送容量は1024倍に拡張される。また本プロジェクトは、ナホトカにてロシア国内を横断する通信ネットワークと接続し、ヨーロッパとアジアを最短距離で結ぶトランジット・ヨーロッパ・アジア(Transit Europe Asia: TEA)構想の一環をなす。
完成後にはこれまでの太平洋・大西洋経由、または、東南アジア・中東経由と比べ、欧州とアジア間の国際通信のスピードおよび品質が格段に向上することが期待されている。
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ルート図
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