- 2007/01/19 掲載
三菱重工、下関造船所に高速船対応の生産設備を増強
三菱重工業は19日、アルミ高速船事業を拡充するため建造能力を増強すると発表した。従来の中小型船対象から大型船にも対応できる設備になるという。
アルミ高速事業を手掛ける下関造船所の江浦工場(下関市彦島江の浦町)内に、アルミ高速船用の新たな加工・組立工場を建設、隣接する旧工場にも大型船対応の新規設備を導入して、同事業の基盤を強化する。
今回の投資の狙いは、老朽設備の更新をはかるとともに、アルミ高速船の大型化傾向が顕著な近年の市場動向に対応すること。具体的には、50総トンから300総トンクラスを対象としてきた従来の生産設備を、400総トンクラス以上の大型アルミ高速船も建造できる設備を構築して、同事業の競争力強化を目指す。
そのため、新規に建設する加工・組立工場を含めて、アルミ高速船工場全体のレイアウトを一新、各工程間の物流を改善する。また、NC(数値制御)切断機やクレーン設備を増強して、切断・加工・組立の各工程を効率化するともに、生産能力を拡充する。なおアルミ高速船の工場面積は、約1.5倍になるという。
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