- 2007/02/13 掲載
DHL、日本市場に対し110億円以上の大規模投資を発表
世界最大の総合ロジスティクスプロバイダー ディー・エイチ・エル(DHL)は13日、今後数年間で日本市場に対し、9,000万米ドル(日本円で約110億円)以上の投資を行う計画を発表した。
DHLは、日本市場に参入し今年で35周年を迎える。この35周年を記念して、DHLは「世界初、日本初。エクスプレスといえばDHL。」というスローガンを発表した。また、今年1年は数々のイベントを展開するという。そしてこの度、DHLの親会社であるドイツポストワールドネット(DPWN)の取締役会会長クラウス ツムヴィンケル氏は来日し、大規模投資に関して以下のようにコメントした。
「過去35年間、DHLにとって日本はアジア太平洋地区で最大の成長を遂げた市場でした。北アジアの急速な経済成長と好調な世界経済に支えられて日本が新たな成長期に入る中で、DHLは日本での成長の見込みに非常に大きな期待を寄せています。日本は、製造および技術分野のリーダーであり、また世界的な企業の集積地として、競争力のある今後の成長余力を秘めた魅力的な市場です」。
現在、DHLは日本国内で3つの事業を展開している。1つ目は、国際エクスプレスサービスを展開するDHL Express、2つ目は、ロジスティクス部門として包括的なサプライチェーンマネジメントソリューションを提供するDHL Exel Supply Chain、そして3つ目は、航空・海上輸送ソリューションを提供するDHL Global Forwardingである。この3部門あわせた拠点は合計で130カ所もあり、最先端技術を備えたハブ、ゲートウェイ、サービスセンター、20万平方メートルを超える倉庫を擁する業界最大のネットワークを通じて、国際エクスプレスおよびロジスティクスに関する包括的かつワンストップのソリューションを合計6万社を超える顧客に提供しているという。
今回の新しい投資により、DHLは、日本とアジア地域間で急速に拡大している貿易からもメリットを享受できるようになると見ている。2005年の日本からアジアへの輸出額(FOB価格)は前年比7.3%増の31.8兆円(2,600億米ドル)に達し、4年連続で拡大を記録している。
「日本に駐在した経験もあり、このアジアの経済大国がさらに成長する可能性を持っていることは十分に認識しています。現在の中国の急成長は日本経済に恩恵をもたらしています。日本から中国への輸出は2005年には推定8兆8,370億円(720億米ドル)に達し、過去7年にわたって順調に拡大しています。DHLは日本での強固な地位を活かし、日中間の貿易急増を絶えず支えることで、両国の橋渡しとなることができます」と、スコット プライスは述べている。
今回の投資計画には、2007年に行われる予定のDHL Express 関西国際空港ゲートウェイ施設の開設、DHL Express 中部国際空港ゲートウェイでの貨物の自動仕分け装置の導入が含まれている。また、ロジスティクス部門においては、今年、市川ディストリビューションセンターの開設などを予定しており、日本における外資系ロジスティクス有数のプロバイダーとしての地位を強化するという。
関連コンテンツ
PR
PR
PR