- 2007/06/28 掲載
HP、中堅中小企業向けにバックアップストレージ商品拡充
現在、中堅中小企業でも、データバックアップの必要性が高まっている。一方で、費用負担、IT管理者への業務の集中などから、最適なデータ保護が実現できていないのが現状だった。今回の新商品は、これらの現状を配慮し、開発されたもの。
「HP StorageWorks D2D120 Backup System」は、日常のバックアップ作業を軽減する。ユーザー領域として1.5TBの容量があり、ネットワーク上の4台までのサーバから同時にデータ保存できる。ディスク形式のため、一次バックアップ用として利用し、その後、長期保存用にテープにデータを写す、などの柔軟な運用が可能となっている。商品の特徴は、[1]ランダムアクセスで、必要なデータを呼び出せること、[2]短時間の導入と簡単な管理など。7月中旬から販売開始予定で、価格は29万4000円。
「HP StorageWorks DAT160 テープドライブ」は、最新の第6世代のDDS(Digital Data Storage)技術を採用している。2:1に圧縮時、カートリッジ一本に160GB(第5世代は、72GB)という容量を実現し、バックアップスピードは、一時間当たり50GB(同、25GB)となっている。また、2世代前までの下位互換性も保証されているため移行コストも低減できる。7月下旬に販売開始し、価格は14万7000円。
同社ストレージワークス製品本部、富岡徹郎本部長は、「今回の商品群は、1月に発表した中小規模システム向けのAll-in-One Storage Systemに続くもの。今後も、バックアップ商品を充実させ、データ保護製品事業の4つ目の柱として育てたい」と語った。同社は、今後、第7、8世代のDAT商品や、高度な仮想テープの開発を急ぐ考えで、バックアップストレージ商品でのシェア拡大を目指していく。
関連コンテンツ
PR
PR
PR