- 2007/07/03 掲載
トレンドマイクロ、Webの脅威を防御する新戦略発表
今回、大企業向けのWebとメールそれぞれのセキュリティアプライアンス製品2つと、中小企業向けのメールとWebに対するセキュリティ機能を一台に集約したSCMアプライアンス製品の3つを新たに打ち出した。9月から販売する予定。初年度の販売目標は、合計6億円。
発表した新製品2つには、Webレピュテーション機能を初搭載する。これにより、今までURLフィルタリングやパターンファイルで対応が難しかった、ハッカーにより不正なコードが埋め込まれている合法サイトへのアクセスもブロックすることが可能となる。また、ダメージクリーンナップサービスとの組み合わせによって、万が一の感染時にも復旧が可能となっている。
新商品開発の背景には、インターネットユーザーを脅かす環境の変化がある。ここ数年、金銭目的の組織的ハッカーが増加している。それらを発見したとしても、国をまたがってIPアドレスを引っ越すなど、グローバル化しているのも特徴。合法サイトに不正なコードが埋め込まれ、そのサイトにユーザーがアクセスすると、マルウェアがダウンロードされ感染PCとなるなど手口が巧妙化している。
同社CEOエバ・チェン氏は、「ハッカーが昨年、世界で稼いだ金額は83億ドルと言われている。以前のマス向けの攻撃は減少しているが、特定のサイトを攻撃する手口が増え、被害の報告自体は増えている。HTTPを様々な方法で守ることが大切な時代になった」と総合的なセキュリティ対策の必要性を強調した。
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