- 2007/07/10 掲載
NEC事業運営方針、NGN分野で前年比2倍の売上高目指す
矢野薫社長は、同事業の市場環境について「数量ベースでは伸びているが、単価の下落が激しい」と事情を説明、そのため売上高を4%増と固めに設定した。国内IT市場は、好調な企業業績をうけ堅調に推移する見通しだが、企業ネットワーク市場は若干減速し、4-5%の成長率と予想した。
特に、NGN事業について「市場からの期待感が高まっている」とし、今期は、昨年度約900億円の2倍の売上高を計画している。具体的には、認証や課金サービスでサービスプラットフォーム事業拡大、シンクライアントソリューションの本格展開などを実施する。
同時にビジネスモデル改革も進め、ITソリューションやネットワーク事業のサービス化を推進する。また、ネットワークのSI事業の2006年度の営業利益率6.4%を1%高めることを目標とし、安定収益事業の基盤を強化する。海外へも積極展開し、HYDRAstorを中心としたストレージ製品などITプラットフォーム戦略商品を投入する。ユニシスとの協業も加速させ、来年度には新製品を発表できる見通し。
なお、2006年度同社の全体の業績は、営業利益約1100億円の期初予想に対し、700億円にとどまった。2007年度は、売上高4兆7,000億円(前期比1%増)、営業利益1,300億円(同600億円増)、純利益300億円(同209億円増)を目指す。
矢野社長は、「昨年の轍は踏まない。今年は必ず目標を成し遂げる」と決意を表明した。また、「ユビキタス社会が現実になりつつある。このベースを個人・企業が使うことによる豊かな社会作りをイノベーションで作り上げたい」と語った。
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