• 2007/09/21 掲載

あらゆるレイヤーのセキュリティを一元管理

クライアントのマルウェア/セキュリティホール対策を圧倒的に省力化

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昨今、企業のセキュリティ意識は着実に向上してきており、セキュリティソリューションへの投 資も活発になってきている。しかし、その影で問題となっているのは、情報システム管理部門、 いわゆるIT プロフェッショナルの負担が増大しているということだ。ソリューションがバラバ ラでは運用コストは肥大化するうえ、実際にトラブルが起こった場合の対処も迅速に行えな くなってしまう。これに対し、マイクロソフトは、Forefront ブランドの製品群によるセキュ リティ運用管理の一元管理を提唱している。

セキュリティの運用効率を上げて
生産性の向上を図る

【セキュリティ】あらゆるレイヤーのセキュリティを一元管理
マイクロソフト
サーバープラットフォーム
ビジネス本部
マネジメント&セキュリティ製品部
シニアプロダクトマネージャ
長谷川裕昭氏
 企業にとって、情報漏えいなどのITに関す るリスクは年々高まっている。コンピュータ ウイルスやスパイウェアといったマルウェア は毎日のように新種・亜種が登場しており、 これらを利用してサーバーを攻撃したり、個 人情報を盗もうとする輩は後を絶たない。 また、OS やアプリケーションにも続々とセ キュリティホールが発見される。

 もちろん、個人情報保護法の施行以来、企 業のセキュリティ意識も大きく変化してきた のは確かだ。3 年ほど前から企業におけるウ イルス対策ソフトの導入率は90%を超えて おり、2004年にはファイアウォール等につい ても導入が急速に進んだ。

 しかし、このように企業がセキュリティ 対策を進めるほど、情報システム部門など IT プロフェッショナルの負担は大きくなる。 ウイルス対策ソフトを有効に活用するには 日々のウイルス定義ファイルアップデートが 欠かせないし、OS やアプリケーションのセ キュリティアップデートも必要だ。これらの 作業は、導入されているすべてのクライアン トについてもれなく行わなければならない。

 そして、万が一にも情報漏えいが起こって しまった場合は、すみやかに流出元などにつ いてのデータを経営層に上げることが重要に なる。事件・事故が起こった際の対応が企 業の株価、ひいては存亡に関わるということ を経営層もよく理解するようになってきた。 情報の流出元や流出範囲、対応策についてす ばやく情報公開できれば、それほど信頼性に 傷はつかない。だが、情報公開を渋ったり、 当てにならない情報を発表しては訂正すると いったことを繰り返すと、信頼性は取り返し が付かないほど失われてしまう。このような 状況は新聞やテレビでそれこそ連日のよう に報道されているので、よくご存じだろう。

 このように、IT プロフェッショナルには、 毎日の安定した運用管理に加えて、危機に 迅速に対応できることが求められているわけ だが、それを実現するのは簡単なことではな いのもまた事実だ。たいていの企業では、ウ イルス対策ソフト、ファイアウォール、OS・ アプリケーションのメーカがすべて異なると いうこともけして珍しくはない。それぞれに ついて異なる管理画面を立ち上げ、運用管 理を行うというのがこれまでの常識だった。 このように、複雑化した運用管理を効率的に 行いたいというニーズは、日本のみならず世 界中で高まってきている。 このような問題 に対するマイクロソフトからの1 つの回答が 「Forefront」によるソリューションである。


エッジ、サーバー、クライアント
3つのレイヤーに対するセキュリティ

 セキュリティにおいて守らなければならな い階層は、大きく3 つに分けられる。外部の ネットワークと企業内ネットワークの接点 である「エッジ」、メールサーバーやアプリ ケーションサーバー、ウェブサーバーなどの 「サーバー」、そして最後が「クライアント」 である。Forefrontは、これら3つの階層に対 してそれぞれ製品を提供している。エッジ層 において認証を強化する「Internet Security and Acceleration Server 2006」(以下、ISA Server 2006 )、Exchange やSharePoint サーバーにおけるマルウェア対策を行う 「Forefront Security」(対象サーバーごとに製 品が用意されている)、そしてクライアント のマルウェア対策を行う「Forefront Client Security」(以下、FCS)である。

 先に挙げた3 つの階層のうち、企業にとっ て最大の懸案事項でありながら十分な対策 ができていないのがクライアントだ。コンプ ライアンス対応を行うには1 エンドユーザー ごとに行動を追跡が必要になってくるが、ク ライアントは台数が多いため、管理が非常 に煩雑になってくる。そこで、今回はFCSを 中心に話を進めよう。

 それでは、クライアントにおけるセキュリ ティ対策とは何だろうか?ウイルス対策だけ では不十分である。ウイルスをはじめとする マルウェア( 悪意あるソフトウェア)の手法 には大きく分けて2 通りあり、1 つは知り合 いからのメールを装って添付ファイルなどを 送って来るというもの。もう1つは、OSやア プリケーションに空いたセキュリティホール を狙ってくるものだ。後者の場合、ユーザー が注意していたとしても感染してしまう。

 そのような事態を避けるためには、ウイル ス定義ファイルをアップデートとしておく と同時に、OS やアプリケーションのセキュ リティ更新パッチも随時アップデートしてお く必要がある。マイクロソフト サーバープ ラットフォームビジネス本部の長谷川裕昭 氏は、次のような例え話をする。 「パソコンを家とすると、ウイルス対策ソフ トでウイルスを検知するのは泥棒をつかま えるようなものです。けれど、家を開ける時 なら、まず窓を閉めて鍵をかけたり、防犯 サービスを入れますよね。パソコンの場合 も同じように、セキュリティホールを塞ぐ、 防犯をしましょうということです。」

 一般的なウイルス対策ソフトがウイルス 定義ファイルまでしかカバーできないのに 対し、FCS はOS 自体のセキュリティアップ デートにも更新できる点が大きく違う。

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