• 2026/03/25 掲載

半数が「SASE導入を見送る」理由とは?失敗しないガートナー流「ベンダー比較の鉄則」(3/3)

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「ベンダー比較」が重要なワケ

 企業がSASEへの移行を検討する際、既存環境の状況が重要な判断材料となる。SD-WANをすでに導入している企業の場合、まず現在のSD-WANベンダーのSSE機能を評価することから始めるべきである。「現在使用しているSD-WANベンダーに満足しているなら、まずそのベンダーのSSE機能を確認してください。ただし、必ずほかの1~2社のベンダーとも比較検討することをおすすめします」とリンテムス氏はアドバイスする。

 SSEを先行導入している企業も同様のアプローチが有効である。過去3年間で、主要なSSEベンダーの多くがSD-WAN機能を追加している。ただし、専門のSD-WANベンダーと比較すると機能面で劣る場合があるため、要件との適合性を慎重に評価する必要がある。

 SD-WANもSSEも未導入の企業は、最初からシングルベンダーSASEを選択することで、将来的な統合の手間を省くことができる。

SASEの導入成功に「不可欠な視点」とは

 SASEの将来について、ガートナーは明確な予測を示している。2027年までにSD-WAN新規購入の65%がシングルベンダーによるSASEソリューションに含まれるようになり(2024年の20%から上昇)、2028年までにSASE新規導入の50%がシングルベンダーによるソリューションになる(2024年の25%から上昇)と予測される。

 また、SASEプラットフォームは今後さらに機能を拡張していく。生成AIの制御機能、DSPM(Data Security Posture Management)、SSPM(SaaS Security Posture Management)などが追加される見込みだ。特に生成AIの企業利用が急速に広がる中、「『未承認の生成AI利用から組織をどう守ればよいか』という相談が増えています。SASE製品はすでに対応する機能を追加し始めています」とリンテムス氏は最新動向を説明する。

 企業がSASE導入を成功させるためには、短期的な課題解決だけでなく、長期的な戦略的視点が不可欠である。「SASEは戦略的プラットフォームであり、短期的なプロジェクトではありません。長期的な視点で計画を立てることで、最良の結果が得られるでしょう」とリンテムス氏は強調する。

 企業は現在の課題を特定し、既存の投資を評価し、将来のニーズを予測した上で、自社に最適なSASEモデルを選択する必要がある。ネットワークチームとセキュリティチームの連携を促進し、ベンダーとの対話を重ね、段階的な移行計画を立てることが、SASE導入を成功に導く鍵となる。

本記事は2025年7月23日-15日に開催された「ガートナー セキュリティ & リスク・マネジメント サミット」の講演内容をもとに再構成したものです。

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