- 2026/03/25 掲載
半数が「SASE導入を見送る」理由とは?失敗しないガートナー流「ベンダー比較の鉄則」
なぜ今SASEが「超重要」と言えるのか
多くの企業のIT環境は、独立した複数の製品やサービスが混在し、それぞれが個別に動作している状態にある。ガートナーのバイス プレジデント, アナリスト、トーマス・リンテムス氏は、この状況を「複雑に絡み合ったケーブルの塊のような状態」にたとえる。SD-WAN、ファイアウォール、SWG(Secure Web Gateway)、ZTNA(Zero Trust Network Access)、CASB(Cloud Access Security Broker)といった機能が、それぞれ異なる管理コンソールで運用されている現状は、効率性の低下とヒューマンエラーのリスクを生んでいる。
「多数の異なる管理コンソールで同じポリシーを設定しようとすると、ミスが起こる可能性は極めて高くなります」(リンテムス氏)
バイス プレジデント, アナリスト
トーマス・リンテムス氏
こうした課題を解決する概念としてリンテムス氏が紹介するのが、ネットワーキングとセキュリティを統合したクラウドベースのプラットフォームであるSASE(Secure Access Service Edge)である。
SASEには、SD-WANとSSE(Security Service Edge)という2つの主要コンポーネントがある。SSEは、SWG、ZTNA、CASBの3つのセキュリティ機能を統合したもの。これらに、DEM(Digital Experience Monitoring)などの付加機能を加えたものがSASEの全体像だ。
特にDEMは、リンテムス氏が重要視する機能で、VPNユーザーのパフォーマンス問題を自動的に検出し、エンドユーザー自身で解決できるよう支援する。
「20年前、私はVPNユーザーのサポートを担当していましたが、毎日のようにパフォーマンスに関する苦情を受けていました。DEMがあれば、システムが自動的に問題を特定し、ユーザーに解決方法を提示してくれます」(リンテムス氏)
では、企業がSASEの導入を試みるにあたり、どんな手法が有効なのだろうか。 【次ページ】SASE導入で覚えておくべき「3つ」のモデル
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