- 2026/04/10 掲載
Anthropic、Claude APIに上位モデルを相談役とする「アドバイザーツール」を追加
難しい判断のみOpusを相談役として呼び出す機能
システムは「実行役」と「相談役」の2つの役割で構成される。開発者はベースとなる実行役に、推論速度が速く安価な「Sonnet」または「Haiku」を設定する。実行役はユーザーからの入力受け付け、外部ツールの呼び出し、結果の出力といった処理の大部分を担う。処理の過程で高度な推論や複雑な意思決定が要求される状況に直面した場合に限り、フラッグシップモデルである「Opus」を相談役として呼び出す。
相談役となるOpusは、ユーザーへの直接的な応答やツールの実行権限を持たない。実行役から渡された文脈を分析し、解決に向けた計画や方針の修正案を立案して実行役に提示する。実行役はその助言を受け取り、タスクの実行を再開する。これらモデル間の通信は、1回のAPIリクエスト内で完結する。
従来のAIエージェント開発においては、高性能な大型モデルが全体を管理し、細分化されたタスクを小型モデルに割り振るトップダウン型設計が一般的だった。だがこの手法は、ステップの増加に伴い大型モデルが読み込む情報量が増加し、トークン消費によるコストが膨張する問題を抱えていた。アドバイザーツールは主導権を小型モデルに持たせることで、大型モデルの稼働を最小限に抑える。
Anthropicの公式発表によれば、コーディング能力を測定するベンチマーク「SWE-bench Multilingual」を用いた評価で、Sonnetを実行役、Opusを相談役とした構成は、Sonnet単独の場合と比較してスコアを2.7ポイント向上させた。同時に、タスクあたりのAPIコストを11.9パーセント削減している。
開発者は複雑なルーティングシステムを自作することなく、APIの呼び出し設定にパラメータを追加するだけでこの動的切り替えを実装できる。コスト管理の観点から、1回のリクエスト内でOpusを呼び出す最大回数を制限する機能も提供している。
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