• 2026/04/21 掲載

AmazonがAnthropicに最大250億ドルを追加出資、AIインフラの垂直統合を加速

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米Amazonは2026年4月20日、AIスタートアップのAnthropicに対し最大250億ドルの追加出資を行うと発表した。まず50億ドル(約8000億円)を投じ、将来的な投資枠を拡大する。Anthropicは今後10年間で1000億ドル以上をアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)に費やすことで合意しており、両社は独自チップを用いた巨大計算基盤の構築を通じて、生成AI分野での主導権争いを一段と強める。
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(Photo/Shutterstock.com/FotoField)
 Amazonによる今回の出資拡大は、2023年から続く両社の提携関係を大幅に強化するものである。即時実行される50億ドルの出資に加え、商業的なマイルストーンに応じて最大200億ドルの追加投資が盛り込まれた。これにより、過去の80億ドルの投資と合わせたアマゾンの累計コミットメント額は最大330億ドルに達する。

 提携の核心は、アンソロピックが自社の最新AIモデル「Claude」のトレーニングおよび推論の主要インフラとして、AWSの独自開発チップ「Trainium」と「Graviton」を全面的に採用した点にある。アンソロピックは今後10年間で1000億ドルをAWSのテクノロジーに投じることを確約し、最大5ギガワット(GW)に及ぶ次世代の計算容量を確保した。

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【図版付き記事はこちら】AmazonがAnthropicに250億ドル追加出資(図版:ビジネス+IT)

 両社はすでに、約50万個のTrainium2チップを搭載する世界最大級のAI計算クラスター「Project Rainier」を稼働させており、2025年末までには100万個以上に拡張する計画である。現在、製薬大手のファイザーや配車サービスのリフトを含む10万社以上の企業が、AWSの「Amazon Bedrock」を通じてClaudeを利用している。

 この大規模な垂直統合モデルは、業界で支配的なエヌビディア製GPUへの依存を減らすとともに、クラウドインフラとAIモデル開発を密接に結びつける新たな産業構造を提示している。アンソロピックのランレート収益は2025年末の約90億ドルから、2026年には300億ドルを突破する勢いで成長しており、急増する企業需要に対応するための計算資源の確保が急務となっていた。

 この提携により、アンソロピックはGoogleやBroadcomとも計算容量の確保で連携しつつ、AWSを主要な訓練パートナーとして位置づけ、フロンティアモデルの開発を加速させる。一方で、こうした巨大テック企業とAIスタートアップの巨額提携については、米連邦取引委員会(FTC)などの規制当局が市場競争を阻害する懸念から監視を強めており、法的な透明性の確保が今後の課題となる。

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