- 2026/09/21 06:10 掲載
手元のPCで「CM動画」制作!仕上げ「約720円」の衝撃…“コスパ最強”AI活用術
1963年生まれ。Webコンサルタント、プロデューサー、編集者、ライター、エンジニア。90年代のIT雑誌を皮切りにWebクチコミサイト、SNS、電子書籍出版システム、ニュースメディアのグロースなどで、時代を先取りしてきた。
PCの中にできる「撮影スタジオ」
2026年8月3日、動画生成AI MiniMax H3の本体データがHugging Faceに公開された。サイズは40GBあるが、ちょっとしたスペックのゲーミングPCがあれば、仮想撮影スタジオを構築できる。台本を渡すと役者が演じ、効果音と音楽が鳴り、台詞もしゃべる。H3が従来の動画生成AIと違うのは次の点だ。
- 音声つきで生成する。 台詞や効果音、音楽をステレオで同時に作り、日本語を含む11言語に対応する。
- 参照でキャラクターを保てる。 画像を9枚、動画を3本、音声を3本見せて「この人、この場所、この声で」と頼める。ただし今回は短い動画だったのでこれを使わず、文章の指示だけで人物をそろえた。
- 手元のPCで動く。 VRAM 16GBのGPUで実用的に動作する。VRAM 12GBで動いたという報告もある。公開モデルの中では評価サイトArtificial Analysisの人気投票で首位に立ち、クラウド専用モデルを含めても4位につけていた。
- 手元の試作動画を公式クラウドで高詳細化できる。ローカルで作成できるのはフルHDより一回り小さい縦768ピクセルの動画だ。これを公式クラウドに送ると、フルHDより一回り大きい2K(2560×1440ピクセル)で再生成できる。ただし、有料で少しお金がかかる。
動画生成AIの市場全体を見ると、OpenAIのSoraはWeb版が4月に終わり、APIも9月24日で終わる。ByteDanceのSeedance 2.5やグーグルのVeo 3.1はクラウド専用だ。手元のPCで動いて音も出るモデルはほかにLightricksのLTX-2.5があるが、人気投票では24位で、H3との差は大きい。
ローカルで無料で試作して、最後だけ有料で高詳細化するMiniMax H3の方式は、実質的なコスパが良い。動画制作は試行錯誤の繰り返しで、納得がいく作品を作るにはたくさんの試作が必要になる。これが電気代だけで済むのは大きい。 【次ページ】【MiniMax H3×Claude Code】映像制作のポイントと注意点は?
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