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- 2026/10/23 03:26 掲載
日立エナジー、エヌビディアのOmniverseで電力系統を模擬 AI工場の800V直流を検証
AIの負荷シナリオと電力系統のモデルを共有のデジタル環境に持ち込み、設計案の比較やレジリエンス(回復力)の評価、早い段階での意思決定につなげる。OpenUSDをベースにしたワークフローを使い、エンジニアリングデータと日立エナジーの電力系統モデルをあわせて評価できるとしている。操作画面にはAIアシスタントを組み込み、自然言語でデジタルツインを操作して、結果の取得やシナリオの比較ができる。
最初の用途は、次世代AIファクトリー向けに開発が進む800V直流(VDC)方式の電力系統シミュレーションとレジリエンス評価。電力網からラックまでを一貫して扱い、運転条件や負荷の特性、レジリエンスのシナリオが性能にどう影響するかを、実際の設備を採用する前に調べられるとしている。狙いはトークン/ワット効率の改善だ。
背景として同社は、データセンターの電力需要が2025年に17%増え、AI向け施設の消費はそれ以上の速さで伸びたと説明している。
日立エナジーでグリッド&パワークオリティ・ソリューション&サービス部門を率いるマルコ・ベラルディ氏は、「AIはコンピューティングの課題であると同時に、急速にインフラの課題になりつつある」とコメント。「エヌビディアのOmniverseライブラリとの組み合わせにより、顧客はAIファクトリーの電力チェーン全体にわたる電力アーキテクチャーを、導入前に検討し最適化できる」とし、電力の確保までの時間の短縮につなげたい考えを示した。
今回の開発は、日立とエヌビディアが進める生成AIによるデジタル変革の協業の一環。日立エナジーの蓄電システム(BESS)が、エヌビディアのDSXリファレンスデザインの要件に沿う「NVIDIA DSX Ready BESS」として認定されたことに続く動きでもある。
では、なぜAIファクトリーの電力は、いまになって「800V直流」へ切り替えられようとしているのか。背景には、現行のラック配電が抱える物理的な限界と、エヌビディアが示す削減と効率の数字がある。
・1MWラックで銅200kg、54V配電が行き詰まる理由
・800V直流で銅45%減、送電能力85%増の中身
・安全と標準化の課題、日立エナジーの検証が果たす役割
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