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  • 2013/02/05 掲載

囲い庭の中の本<前編> 電子出版物のDRMと共存するために

電子出版物の利便性とDRMについて

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紙の出版物と異なり、電子出版物の利用には多くの場合制約が伴う。利用者の権利を制限する目的で導入されるDRMはそうした制約の最たる存在だ。我々はDRMと共存しながら、電子出版の利便性を享受することができるのだろうか。

高瀬 拓史(たかせ ひろし)

高瀬 拓史(たかせ ひろし)

イースト株式会社勤務。標準フォーマットEPUBを中心に、普及活動を行う。日本電子出版協会「EPUB日本語要求仕様案」、電子出版環境整備事業「EPUB日本語拡張仕様策定」などに関わる。電子出版をテーマとした寄稿やセミナー講師歴も多数。

ストアという囲い庭

 情報技術の分野には “walled garden”というアナロジーがある。直訳すれば「壁に囲まれた庭」のことだが、ユーザがコンテンツやサービスにアクセスするのを制御する環境を指す(*1)。インターネットという荒野に庭を構えてサービスを行う上で、境目となる「壁」が必要とされる局面は多い。庭園をさまざまなリスクから守るため、利用者とそうでない者を区別するため、利用者を外に逃さないため、といった理由が挙げられる。しかし高い「壁」に囲まれた窮屈な庭園では、利用者が快適に過ごすことができずに出て行ってしまうことだろう。

 電子出版物を販売するストア(書店)も、しばしばそうした庭になぞらえられる。ストアにおいて、DRM(デジタル著作権管理)は強固な「壁」の代表的存在だが、利用者から最も忌避される存在でもある。「壁」の抱えるジレンマにストアはどのように向きあっているのだろうか。

*1:より狭い意味ではモバイルデバイスからアクセスされるクローズドなインターネット環境を指す。

この記事の続き>>「庭を広くするアプローチ」と「壁を低くするアプローチ」

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